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使い方

まず簡易試算、必要なら詳細試算

このシミュレーターは、個別病院の将来損益を条件付き試算するものではなく、 公開統計と入力値で「増収しても費用増を吸収できるか」を確認するストレステストです。

簡易試算

最初に見る標準ルートです。病院機能・開設主体・病床数だけで平均値ベースの結果を出します。

  1. 1病院機能、開設主体、病床数を選びます。
  2. 2まずは簡易改定率モードのまま、R8/R9の増収・費用増・医業損益変化を確認します。
  3. 3必要な場合だけ、患者数・稼働率・平均単価・症例構成の変化率を調整します。

詳細試算

DPC係数や自院実績がある場合のルートです。Web画面で主要値を確認し、Excelで変数を調整しながら検算できます。

  1. 1DPC対象病院では、試算モードをDPC係数感度分析に切り替えます。
  2. 2詳細設定を開き、DPC対象入院収益比率、包括評価対象比率、旧係数、新係数、係数対象収益を確認します。
  3. 3係数対象収益やDPC係数が手元で分かる場合は、Excelをダウンロードして変数を調整しながら検算する方法も有効です。
詳細試算で入力する変数の意味開く

Web画面とExcel入力シートで使う主な変数です。空欄にできる金額欄は、空欄なら平均値を使い、入力すると自院実績として反映します。

基本設定変数一覧
病院機能・入院料
平均値マスタとDPC初期値を選ぶ分類です。急性期一般、回復期リハ、精神科など、病院群の費用構造を切り替えます。
開設主体
補助金等の参考初期値と注記に使います。費用構造は原則として病院機能マスタを優先します。
病床数
平均値を実額化するための規模です。100床当たり金額を病床数に応じて換算します。
試算モード
簡易改定率モードは全体改定率、DPC係数感度分析はDPC係数対象部分を分けて試算します。
シナリオ
委託・保守・リース等や一部仮定の強さを切り替えます。
表示単位
画面表示だけの単位です。計算内部は円単位で保持します。
収益調整変数一覧
患者数変化率
外来・入院を含む医業収益の数量変化を見るための補正です。稼働率変化率が0%の場合に数量変化として使います。
稼働率変化率
病床利用率や稼働の変化を収益に反映する補正です。入力した場合は患者数変化率より優先し、患者数と稼働率の二重計上を避けます。
平均単価・症例構成補正
症例単価や構成の変化を簡易に反映する補正です。DPC係数感度分析でも完全な症例別分解ではありません。
自院実績で上書き変数一覧
R7医業収益
診療収益など医業活動から得た収益の基準額です。空欄なら平均値を使います。
R7入院収益
医業収益のうち入院部門に相当する収益です。入力するとDPC係数感度分析の入院収益比率の確認に使います。
R7外来収益
医業収益のうち外来部門に相当する収益です。ケアミックスや外来部門を持つ病院の収益構造確認に使います。
R7医業費用
給与費、材料費、委託費、経費など医業費用の基準額です。
R7給与費
人件費増の基準になる費用です。月例給与、賞与、法定福利費の分解計算に使います。
R7材料費
薬品費、診療材料費等に相当する費用です。CPI複利の対象になります。
R7委託・保守・リース等
委託費、保守費、機器賃貸借費など、契約更新や人手不足の影響を受けやすい費目です。
R7光熱水費
電気、ガス、水道等の基準額です。CPI複利で費用増を見ます。
R7その他経費
上記に含めない一般経費です。平均値では経費から委託・光熱を除いた残差として扱います。
DPC係数感度分析変数一覧
入院収益比率
医業収益のうち入院収益が占める割合です。DPC対象収益の母数になります。
DPC対象入院収益比率
入院収益のうちDPC対象とみなす割合です。非DPC系では原則0%です。
包括評価対象比率
DPC対象収益のうち、医療機関別係数の影響を見る包括評価対象部分の割合です。
DPC係数対象収益
係数変化を掛ける実額です。分かる場合は直接入力すると、比率計算より監査しやすくなります。
旧医療機関別係数
改定前または比較元の係数です。0以下にはできません。
新医療機関別係数
改定後または比較先の係数です。旧係数との差分が係数影響になります。
DPC係数感度分析仕様
係数対象置換型、全体改定率+係数差分型、直接入力型を切り替えます。
DPC点数表改定影響
診断群分類点数表そのものの改定影響を置く欄です。個別性が強いため、必要に応じてExcelで検算してください。
人件費変数一覧
標準対象職員比率
通常の賃上げ率を適用する職員給与ベースの割合です。
事務・看護補助等対象比率
より高い賃上げ率を適用する事務・看護補助等の給与ベース割合です。
事務・看護補助等給与ベース
院内で実額を把握している場合に入力します。入力時は対象比率による按分よりこの実額を優先します。
対象外比率
40歳以上の医師・歯科医師、業務委託、事業主・役員など、令和8年度ベースアップ評価料の対象職員から除かれる給与ベース割合です。病院職員の給与費を入力する前提では、原則0%を初期値にしています。
法定福利費率
賃上げに連動する事業主負担分を見込む率です。
賞与月数
月例給与の引上げが賞与に波及する影響を計算するための月数です。
賞与算定基礎率
月例給与のうち賞与計算に乗る割合です。
退職給付連動率
賃上げが退職給付費用に連動する場合の補正です。初期値は0%です。
補助金・ケアミックス変数一覧
補助金等
医業収益増とは混ぜず、補助金等を含めた参考損益として別掲します。自院実績があれば上書き推奨です。
他会計負担金
自治体病院などで、他会計からの負担金を補助金等内訳として分けて入力する欄です。
他会計補助金
自治体病院などで、他会計からの補助金を補助金等内訳として分けて入力する欄です。
その他補助金等
上記以外の補助金等を入力する欄です。補助金等総額が空欄の場合、内訳合計を使います。
急性期割合
ケアミックス時の急性期病床割合です。病棟由来の入院・費用構造を実額按分します。
地域包括ケア割合
ケアミックス時の地域包括ケア病床割合です。
回復期リハ割合
ケアミックス時の回復期リハ病床割合です。
療養・慢性期割合
ケアミックス時の療養・慢性期病床割合です。
外来収益
ケアミックスでは病床割合で単純に削らず、病院全体の外来部門として別建てします。

見る順番

医業損益変化、改定充足率、補助金等を含めた参考損益の順で確認します。補助金等は診療報酬改定による増収とは別掲です。

Excelの使いどころ

DPC係数対象収益、賞与月数、法定福利費率、委託費上昇率などを複数パターンで検算する場合に向いています。

注意点

平均値は参考値です。公開統計で取れる範囲には限界があるため、自院実績がある場合は必ず上書きしてください。

迷ったら、まず簡易試算で全体感を見てから詳細設定を開いてください。